★★2019年5月、「プラズマみかん」と東京の演劇ユニット「Ahwooo」のタッグ再び！！東京・大阪の2都市で合同オムニバス公演が決定しました！！★★

◎あうみかとは
東京で活動するAhwoooと、大阪で活動するプラズマみかんによる合同企画。
Ahwoooのメンバー3人と、プラズマみかんの中嶋悠紀子は神戸市高校演劇祭OG。角ひろみ作・演出の「犬王」に出演したのをきっかけに出会い、東京・大阪でそれぞれ演劇活動を続ける。
その後再会し、合同公演を企画。2017年6月に、プレ公演でもある「犬にまつわる、ふたつのお話」にて、違った視点の「犬にまつわる」短編を同時上演。
今回よりタイトルを「あうみか」で統一し、今作では「島の、ある女の話」をテーマに上演する。

Ahwooo 「おにがしま」         作・演出 中野そてっつ(ソテツトンネル/Ahwooo)

ズッ友のはずの彼女は、想像もしてなかった次のステージから私を見下ろしているし、
永遠の愛を誓ったはずの私たちは二年目も迎えずさよならしようとしている。
リスタートをきるべく、「ズッ友」に会いに島へ行った離婚予定の夫婦に起こる、
思い出と猫屋敷とすいか饅頭のお話。
「人間とは、」の話をしてるんじゃない。君の話をしてるんや。希望をくれ。

【キャスト】
如月萌(【ハッカ】/Ahwooo)
牧野亜希子(Ahwooo)
杉元秀透(劇 26.25団)
塩路牧子(裏庭巣箱)
高倉直人(パラダイムシフト)
滝本直子(劇団黒テント)
小玉夏海

【Ahwoooスタッフ】
音楽　春木真理奈
フライヤー撮影　阿萬芽依
ロゴデザイン　カセテツヤ

プラズマみかん「イオンでいいや」　　　　　　作・演出 中嶋悠紀子(プラズマみかん)

どこからでもおおよそ車で20分のフィットネスクラブ。
夢子が来なくなって数週間。
月額1,000円の有料ロッカーもいよいよ新しい会員に引き渡されることになった。
彼女は太陽だった。こんなもんじゃない。私のゴールはもっと先にある。
秘めたる思いを燃焼させ、姿を変え続ける夢子はいつしか私たちの希望でもあったのだ。
なのに今、残されたスニーカーと地元の祭で配られた薄っぺらいタオルがちょっとだけ憎い。
気分も晴れんし、いちごシェイクでも飲んでいこか。

【キャスト】
中嶋悠紀子(プラズマみかん)
せせらぎよし子(プラズマみかん)
江戸ハレ(演劇集団あしたかぜ)

【プラズマみかんスタッフ】
ヘアメイク KOMAKI(kasane)
フライヤー撮影 GOUTEN(5010WORKS)

2019年3月末日。平成最後の日。
神戸鈴蘭台にあるカフェで行われている音楽ライブ。
しかしバンドのメンバーは「ある理由」をきっかけに次々と脱退し、
今日のライブに出演するのは、女子高生一人と、大きなクマのぬいぐるみだけだ。
彼女は抜けたメンバーの分も必死で埋めようとするが、観客の反応はイマイチだ。

そこに、運送業者の女が落とした荷物を探して飛び込んで来る。
その女は、女子高生が持つクマのぬいぐるみこそが、落とした荷物であると主張して…？？

プラズマみかん、初の神戸公演は中嶋の故郷　北区鈴蘭台！
小粒だけどチクリと痛い、プラズマみかんの最新作を、
淹れたて珈琲と是非一緒にご堪能ください！

私の脚のギアは、母の鳴らすピストルを合図に逆回転を始める。
島を出る時、二度と戻るものかと固く結んだ拳は、母の手元で何度も緩められてきた。

深刻な高齢化社会に耐えられなくなったこの国では、とうとう先日、
70歳以上の国民の選挙権を若者に譲渡できる制度が施行された。
譲渡した者は優先的に介護サービスが受けられるようになるという。

不機嫌な顔で故郷に戻ると、そこには超大型介護施設「シルバー・ニアの郷」が建設されていた。
本土から出る一日一本の船は、今後、ここに多くの高齢者を運んで来るらしい。

最近、ピストル音が頻繁に耳の奥で鳴り続けるようになった。
その音は、愛情のようで、絶望のようでもある。
祖母から母へ。母から娘へ。
繰り返し渡される重たいバトンを、私はどうやって振り切ろうー。

2015年、火曜日のゲキジョウ 30×30で上演された短編作品を大幅リニューアル。（ほぼ新作）
プラズマみかん、記念すべき10回目の本公演は
迫りくる超高齢化社会を（アラサーの体力で）全力疾走する！！