国境なき劇団の活動

国境なき劇団は、阪神淡路大震災、東日本大震災、熊本地震を経て2021年4月に立ち上がった非営利の舞台芸術団体です。被災地域で活動してきた団体・個人を核とし、活動に賛同・協働する日本全国の演劇人や劇場、舞台関係者などで構成されており、演劇作品を創ることを目的としたいわゆる「劇団」ではありません。
全国にネットワークを敷き、平時は過去の災害経験や立場を共有する取り組みを行いながら、大規模災害が発生した際は、速やかに顔を合わせ、継続的活動に繋げるための「ホットライン」を形成しています。

現在、中嶋悠紀子も役員メンバーとして、そして地域の窓口であるの「四十七士メンバー」として、運営に携わっています。

東日本大震災から5日目の「記憶」を集めた朗読会を行います。

国境なき劇団は、東日本大震災発災から15年となる2026年、TOHOKU2041 project「5日目の記憶」~発災後に揺らいだ「心と時の記憶」を掬う~を始動させました。発災の直後でもなく、明日への見通しが立つわけでもない「5日目」という時に着目し、一人称のライティングヒストリーとも言える「日記」という手法で、これまでのアーカイブの網の目からこぼれ落ちてきた記憶を掬い、表現の手法で震災の一つの真実に迫ろうという新たな試みです。

まずは2026年3月16日、これまでにお寄せいただいた日記を、仙台メモリアル交流館にて、リーディング上演します。読み手は仙台で活躍する俳優、仙台シアターラボの野々下孝さんと、安達実成さん。構成と演出は、阪神・淡路大震災を経験した中嶋悠紀子が務めます。

発災から15年と、5日経ったこの時間に、少しの間、あの時の記憶に思いを寄せてみませんか?そして、上演が終わったは、みなさんの記憶もお寄せいただけませんか?

是非、ご来場ください。

公演情報

出演

野々下孝(国境なき劇団/仙台シアターラボ) 安達実成(仙台シアターラボ)

構成・演出

中嶋悠紀子(国境なき劇団/プラズマみかん)

上演日時

2026年3月16日(月) ①11:30 ②14:30

※各回45分予定。
※①と②で構成等が変わる可能性がございます。
※当日収録した動画は、後日「国境なき劇団」や、他のサイトでもご紹介致します。

会場

せんだい3.11メモリアル交流館 1階交流スペース

宮城県仙台市若林区荒井字沓形85-4 地下鉄東西線荒井駅内
TEL:076-223-9565(代表)

料金

無料/直接会場にお越しください。

スタッフ

プロデュース・制作 佐藤 敏行(国境なき劇団/ TOHOKU2041Project)  録画 阿部丹吾  デザイン 渡邊 博一

体制

主催:国境なき劇団
共催:せんだい3.11メモリアル交流館
協力:いのちをつなぐ未来館/ 気仙沼市東日本大震災遺構・伝承館/ 震災遺構・浪江町立請戸小学校
助成:復興庁「心の復興事業」

お問い合わせ

国境なき劇団 (担当:佐藤敏行)
〒542-0083
大阪市中央区東心斎橋 2-1-27 周防町ウイングス5階 C号室
TEL&FAX:06-6211-5995(DIVE事務所内/留守電対応)
URL:https://borderless-theatrical-people.net/
MAIL:info@borderless-theatrical-people.net

詳細ページ

国境なき劇団 https://borderless-theatrical-people.net/archives/1515

中嶋悠紀子よりコメント

こ゚縁があって国境なき劇団の取組みに携わるようになり、この度、このような機会に恵まれました。 今思えば、この「縁」は、2011年に「わんころが揺れ雲をめぐる公演」というお芝居を上演したことが始まりだったように思います。

阪神・淡路大震災のときに感じた、被災地の周辺地の語れなさ、境界線、そんなことを、「今」なら語れるかもしれないと思い着手した矢先に起きた東日本大震災は、この創作を非常に困難なものにしました。3月11日の出来事は私に再び語ることを躊躇わせ、冷静さと客観性を奪いました。舞台に上げたものを自分でどう評価して良いのか分からず、ただ辛い思い出として長らく胸の奥にしまったまんまでした。

しかし、幸いにもそんな姿を見て下さった方がいて、国境なき劇団と出会いました。そこでまた、様々な演劇人が災害でもがき苦しんだ軌跡を辿ることとなり、私も少し大人になって、あの辛い創作の時間そのものが、東日本大震災の、ひとつの被災の体験だったのだと見つめることが出来るようになりました。

今回は、全国各地からお寄せいただいた、3月16日の日記を構成・演出します。仙台で活躍される俳優さんと、震災から5日目の揺らぎや惑いの時間に潜ります。個々に秘めていた記憶が、15年の時を経て、呼応し合う奇跡の時間になりそうです。「わんころ〜」も、やっと居場所が見つかりました。今のところ大阪でお披露目の予定はありませんが、後日、配信も予定されているそうなので、是非、ご注目ください。そして「日記」はこの先も全国、全世界から募集していますので、みなさまも声も是非お寄せください。